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2008年06月15日
2008年04月30日
一通り読み終わった感想としては、あまり面白くない、普通程度にしか面白くなかったというのが正直なところ。というより何かが物足りない。 まあ、「虚淵作品だから面白いに違いない!」という期待と先入観を持って読んでしまったせいかもしれないし、決して面白くないというわけではないんだけど、やはり何か物足りない。 なぜそう感じたのかをつらつらと考えてみた。 そもそも何者かの掌の上で踊らされ、活路を見出すためにあがくという役割は主人公が担うものであって、陰謀の黒幕というのは主人公に倒されるべき悪役が担う役割、というのが王道的な物語とも言える。 しかしこの作品では、その役割が全て逆になってしまっている。主人公が陰で糸を引いて踊らされる者たちを見て内心嘲笑うという構造である。 ただしそれ自体はさしたる問題ではない気がする。世の中には悪役が主人公になるピカレスクロマンというものもあることだし。 面白くない原因があるとすれば、それは物事がほぼ主人公の思惑通りに進んでしまったということではないだろうか。最初から最後まで。 悪役的な役割を果たす主人公であっても、何かしら思惑通りに行かないことがあって動揺したり窮地に陥ったりすることはあるわけで、それが面白みにつながるとも言える。 しかしこの物語の主人公には一切それがない。最初から最後まで万事主人公の思惑通りである。 最初のうちはそれでも良かったが、ラゼィルの目的が明らかになった終盤頃からは全てが予定調和に感じる結果となったのだと思う。 あと個人的な嗜好として、主人公があんまり 人間の感覚では共感しにくい感性を持つキャラだったというのに加えて、感情のブレがほとんどなかったのが感情移入のしにくさに拍車をかけたのかもしれない。 trackback: P史録 白貌の伝道師の感想 積読を重ねる日々: 「白貌の伝道師」読了 『白貌の伝道師』 貧乏だけど心は萌え:白貌の伝道師 評価 9/10 とてもオススメ ブラボーをこの1冊に送る - livedoor Blog(ブログ) 白貌の伝道師 レビュー - 鋼鉄空色ブースター 2008年04月15日
すごい今更感が漂うけど、Cool-B 2008年 05月号のNitro+CHiRAL新作「Sweet Pool」第一報の感想をば。
印象だけ言えば、「どうもNitro+的な熱さが足りない気がする」というのがぱっと見の感想。 欲を言えばもう少し「燃え」と「漢」を前面に押し出してほしかった。 主人公がダウナー系っぽいせいだろうか。凉子先生みたいに後から燃えキャラ全開に化ける人がいる可能性もあるといいけど。 私がNitro+に求めているのは銃撃戦や剣戟のような激しい戦闘シーンや「燃え」の要素だからこそ、そう感じるのかもしれない。 たとえ鬼哭街のような陰々滅々とした灰色の世界であっても、闘いという激しい感情のぶつかり合いがあるからこそ、爆発のような「燃え」があるのだろうと思う。「沙耶の唄」ラストの耕二とふーみんの一騎打ち+凉子先生の乱入辺りなんかも然り。 「Sweet pool」は結構好みだ - 奇腐人の書斎 2008年03月04日
虚淵作品に見られる悲壮感には、「行きて帰れぬ悲壮感」というものがあると思う。
元いた平穏な日常や慣れ親しんだ世界にはもう二度と帰れないという悲哀や絶望こそが、悲壮感をかきたてる極意であると。 それには元いた世界の平穏さや、主人公のその世界に対する愛着があってこそ引き立つものではあるが、「ファントム」にしても「沙耶の唄」にしても、かつて主人公がいた世界は作中時間では出てこない。その代わり、主人公が募らせる失われた過去への思いだけを描くことで悲壮感を演出している。変わり果てた世界の姿や、かつていた世界には戻れないことを実感した主人公が味わう絶望を描く事で、主人公が元いた世界を描いている。 これは虚淵が映画に影響を受けた作家である為だと思われる。映画のように限られた時間のなかでダラダラと日常パートを書いていたら尺が足りなくなる。もし彼がLamentoの監修もしていたら、最初の長いパートは相当カットされていたかもしれない。 2008年02月29日
「月光のカルネヴァーレ」序盤のレビューと声優語り。
最初見たときは時計台からロンドンがモデルか?と思ってたけど、人の名前とか見てるとイタリアなのね。 しかしなかなか良さそうな雰囲気。街並みとか、御伽の国とか好き。路地裏のスチルもなんかイタリアっぽくていい。アパートのベランダに鉢植えの花飾ってあるとことか。 主人公の声なかなかいい感じ…ってこの主人公の声、どっかで聞いたことある気がする。もしかして… 主人公、ロメオのCV.香山道伸でぐぐってみたら、出てきたのは「杉田智和」。 やっぱりか。どーりでキョンみたいな口調だと思った。 主人公ロメオ、最初見た時からキョンっぽいなーとか思ってたけど、中身もやっぱりそうらしく、自分がロメオの足手まといになっているのではないかと悩むアンナに対して「はっきりいって迷惑だ。けど邪魔ならとっくに捨ててる(うろおぼえ&意訳)」みたいな素直になれないフォローするあたりに相当なキョンデレ、もといツンデレを見た。 そういえば咎狗主人公アキラたんもLamento主人公コノエたんも「嫌ならとっくに拒絶してる」みたいな台詞があった気がする。最中の台詞で。最近のNitro+主人公はツンデレが標準装備なのか。ムーブメントなのか。 その一方で、カルメロとのバトル中に「好きでこんな仕事やってるんじゃねーんだよ!」みたいな愚痴をつらつらと述べる辺り(それも敵さんに)には銀さんを感じた。 ロメオの声の演技は銀さんとかキョンに近い演技で、最初のうちは声だけ聞いてるとどーしても三十路のごつくてシブいおっさんではなく、ツンデレ具合も相まって高校生のキョンが浮かんできてしまった。あんな老けた高校生がいるかいっ! そういえばカルメロの声もいい演技してるなあと気になって調べてみたら「CV:保村真」。どっかで聞いた名前だと思ったら、Lamentoのキルでした。 うーん全然違う。なにせカルメロは常にハイテンションにう○こう○こ連発してるような奴、キルは常に一本調子で平仮名でしか喋らず、感情がほとんど出てこないと正反対なわけで。っていうかどっちがキルでどっちがウルだったか分からなくなってきた。 違うといえばロメオの声と咎狗のケイスケの声も同じ人とは思えない声。キャラの性格からして正反対なわけだけど、やっぱ声優さんって凄い。ロメオの声は一目で(一声で?)杉田さんだと分かったけど、ケイスケは調べるまで誰だか分からなかったし。もっともケイスケは黒化したときの声がわりと中の人の地声に近い、銀さんとかキョンっぽい声になってる気がするけど、あのゾクゾクするような地の底から這い上がる声はケイスケの他には聞いた事が無い。 あとやっぱり音楽もいいなあと思う次第。優しい感じのオルゴールの曲とか、最初の方で出てくるお祭りみたいな曲が好き。 気がついたらAmazonでサントラ「御伽の月の綺想曲(カプリチオ) 月光のカルネヴァーレ オリジナルサウンドトラック」を注文していました。 なんか気がついたら男キャラの感想ばっかり、それも声ネタばっかりになってて自分でもびっくりだ。しかしよく考えたらこのゲーム、Nitro+の伝統に漏れず美少女ゲームにあるまじき男性キャラの多さなわけで。登場人物の男女比はどっこいどっこい、下手すりゃ現時点で出ているのは男キャラの方が多い気がする。Nitro+じゃあ、しょうがないな。 JUGEMテーマ:18禁ゲーム 2008年02月27日
実のところ、沙耶の唄はサントラ買うつもりはなかった。SUN値下がりそうな曲ばっかりだし、「ガラスのくつ」と「沙耶の唄」だけあればいいと思っていたので。
しかしiTunesにあったのはいとうかなこアルバム「パズル」に収録されていた「ガラスのくつ」の方だけ。「沙耶の唄」が収録されているのがサントラだけである以上、いつまで待ってもiTunesでダウンロードすることは出来ないだろうと思い、結局購入した。 臓物をぶちまけた世界に相応しく、全体的に冒涜的なまでに陰鬱で、暗くねばつくような不安に満ちた曲ばかりである。 「Sabbath」のように静かな曲調の曲は、他のすべてを拒絶しているような静寂の中の優しい心地よさのようなものを感じた。 最後の方で出てくるバトル曲「Savage」だけが他の曲の陰鬱な雰囲気とは打って変わってノリノリである。この曲だけが浮いている気がする。だがそれがいい。 しかもなんか楽しげな曲調である。同じアップテンポ調のLamentoバトル曲「舞闘」より楽しそうに聞こえる。 ちなみに歌詞カードに収録されているイラストは、沙耶と瑶が薄いカーテンの前で足を投げ出して座り、こちら側に微笑みかけている絵だった。グロ肉背景ではない。 ふみのり視点でも一般人視点でもありえない光景ではあるが、それともこれは開花後の世界でもし二人が生きていたら、存在し得たかもしれない可能性の世界を描いたものなのだろうか。 沙耶の唄 オリジナルサウンドトラック |
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